[言葉] 怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか
の意味がようやく分った。
つーか、イメージはあったのですが、それをどこで見たのか思い出せなくてずっと気になっていた。見つけましたぁー\(^o^)/
「胎児の世界―人類の生命記憶「キャー」「ギャー」とかの悲鳴は、爬虫類時代の記憶だったんだぁー、というより恐竜そのもの!?\(^o^)/」(三木成夫)P36
マ行の音「マミムメモ」は、一般に「唇音labial」と呼ばれる。唇なしに出てこないからだ。したがってこれは、哺乳動物の象徴音ということにもる。ネコの「ミャー」、ヒツジの「メェー」、ウシの「モォー」とともに、人間の赤ん坊の原始の声が「ンマンマ」であることは万国共通であろう。唇を持たぬ爬虫類では、だから、この唇音にかわるものとして、「口蓋音gutteral」のカ行「カキクケコ」が出てくる。もし中生代の恐竜の発した音声を再現するとなれば、このカ行の音を考えなければならないであろう。
今日の鳥たちの鳴き声を聞くがいい。かれらは「栄光ある爬虫類」と呼ばれているのであるから。もちろん哺乳類にも、この口蓋音は、たとえば断末魔の絶叫においてその本性をあらわすだろう。
「マ」音は、西欧諸国ではmamma(乳房)からmater、maman、・・・(母親)まで、わが国ではご飯の「マンマ」からご馳走の「ウマウマ」まで、それは食に関する根源的な欲求の対象をさす際に用いられる。あと、唇音としてはP音「パピプペポ」B音「バビブベボ」ですね。パパとかブーブーとか。一方、この「マ」音は、所有代名詞(ma、my、・・・)の意味にも発展する。「おのれ」の姿にまで通じていく。そして最後に、この「マ」音は、古代インドの語のmaすなわちmeasure(測る)に示されるように、欲求の強さを測るという意味までに引き伸ばされていく。あの「マナ識」のmanasすなわちmindは、ここから出てきたという。
■唇音と口蓋音などについて
まず、「口の中での息の妨害の有無」で音を分類して、
子音・・・呼気の妨害のある音
母音・・・妨害のない音
というそうなんですが、唇音とか口蓋音とかは呼気を妨害する場所を指していったものです。子音を調音するという意味で「調音点」といいます。
調音点の分類(子音の分類)
両唇 バ・パ・マ (ワ)
唇歯 f、v
歯 th
歯茎 サ・ザ・タ・ダ・ナ・ラ
硬口蓋 ヤ
軟口蓋 カ・ガ
「ハ」がありませんね。なぜでしょう?
「ハヒフヘホ」と発音してみれば分ります。なぜかハ行だけは「ハヘホ」(声門:声帯の隙間)と「ヒ」(硬口蓋)と「フ」(両唇)で調音点が違います。これに対して、半濁音の「パピプペポ」は両唇です。だから、濁音「バビブベボ」の清音は、本来ならば「パピプペポ」です。実際、歴史的には、「ハ」行を今の「パ」行で発音していたらしい。ハヒフヘホだけに半濁音があるのがなんとなく分ったような!?
参考
「日本語音声学のしくみ」(町田健編、猪塚元・猪塚美恵子著)
■関連 ページ&サイト
・「五十音図の配列は、どのように決められたか? 」
しかし、日本語の「はひふへほ」が室町時代までは「ふぁふぃふふぇふぉ」であり、さらに古くは「ぱぴぷぺぽ」であったことは、なぜ「いっぽん、にほん、さんぼん」なのか?http://homepage1.nifty.com/forty-sixer/tenkoon.htmですでに書いた。因みに、さらに、「サシスセソ」も、今も少なくとも語の頭では、濁音の「ザジズゼゾ」が「ツァチツツェツォ」の濁った音であることなどから、古くは「ツァツィツツェツォ」か「チャチチュチェチョ」のような発音だったと考えられている。結局、五十音図が成立したころの日本語にはSの音もHの音もなかったのであるから、五十音図の配列は、すんなりと「アカチャタナパマヤラワ」の順となり、のちの音の変化により、今日の「アカサタナハマヤラワ」となったのである。
ジとヂ、ズとヅの違いは、摩擦音と破擦音(舌が歯茎につかないつく)の違いなのですが、日本語は区別されない。(というか、ジをヂ、ズをヅと発音している?)英語は、rose(バラ)とroads(道の複数形)にはちゃんと区別があるそうです。(「日本語音声学のしくみ」)
■文献
・「怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか」(黒川 伊保子 )
・「日本語音声学のしくみ」(町田健編、猪塚元・猪塚美恵子著)
・「胎児の世界―人類の生命記憶」(三木成夫)
TrackBack
TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/1449/11851074
Listed below are links to weblogs that reference [言葉] 怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか :


Comments