[自然] 太陽系惑星8個に

(速報)太陽系の惑星の定義確定
(by 国立天文台 アストロ・トピックス (233))
8月14日からチェコのプラハで開催されていた国際天文学連合(IAU)総会は、
最終日の8月24日、太陽系の惑星について、以下のように決定しました。これは
海王星・冥王星より遠い小天体が最近多数発見されていることなどにより、
これまでの太陽系像を改定する科学的必要が生じたもので、2年近い討議と
特別委員会での検討、今回の総会での熱心な科学的討議により決定されたもの
です。速報として定義内容の和訳をお送りしますが、詳細や解説は国立天文台
ホームページをご参照ください。


「惑星の座を失うか、冥王星 」(by AstroArts - アストロアーツ)
「太陽系惑星8個に 冥王星を除外 国際天文学連合が決定」(by 産経新聞)先日の12個案は、冥王星を残すための案だったんですね。月よりも小さいし、軌道も他の惑星と違うし、今回の決定でスッキリしたというわけです。松井孝典東大教授(惑星科学)の話 冥王星を減らして惑星を8つとしたほうがすっきりとする。冥王星を残すための定義を考えると、セレスやカロンなども入り、惑星の数は際限なく増えていってしまうことになる。社会的な観点からも、惑星の定義をシンプルに説明できるようになるメリットがある。日本では教科書に対する特別な思い入れがあるので、内容が書き換わることに驚きがあるのかもしれないが、整理して教えるには定義がすっきりとしていたほうがよく、一般の人にも理解されやすくなるのではないか。
いきさつについては、「小惑星とEKBOsをめぐる話題」(by 空のカレンダー ウエブ版)とか、「「惑星」の定義の原案、公開へ 」(by 国立天文台 アストロ・トピックス (230))が、よいかと思います。
mixiでは、このトピについて一千数百件の日記が書かれていてビックリしてしまったのですが、銀河鉄道999(*1)、宇宙戦艦ヤマト(*2)、セーラープルートとかディズニーの犬のキャラのプルートとか、アニメがらみで冥王星は特別な存在だったんですね。
文化的に定着しているものを変えることには心理的抵抗があり、それについても議論されたようですが、科学上の定義が変わっても、冥王星の存在が変わるわけではないし、今回の話題でよりいっそう冥王星の存在感が増したのではないかと思います。
また、なんと今年は冥王星の発見者クライド・トンボー氏の生誕100周年の記念の年だったんですね。
「トンボー、生誕100周年記念」(by DICE-K.com)それはそうと、エッジワース・カイパーベルト天体って初めて聞きました。太陽系のイメージも変わり行くのですね(*3)。
2006年2月4日、冥王星の発見者である、アメリカ天文学者クライド・トンボーの生誕100年を迎えた。今年1月19日に打ち上げられた冥王星探査機ニューホライズンには、トンボーの遺灰の一部が搭載されており、トンボーは今、彼自身が発見した惑星へと向かっている。
■関連ページ&サイト
・「惑星の旅」 (by JSTバーチャル科学館)
美しいです!!!映像と音声で太陽系が学べます。
太陽系の惑星の位置関係が一目瞭然です。地球が改めて美しい・・・
・「冥王星最後の日」(by ASTRO CALENDAR)
・「人類の最後のフロンティア、冥王星、カイパーベルトへ ニューホライゾンズ発進! 」(by 宇宙のポータルサイト UNIVERSE)
■註
*1:メーテルの元の肉体は冥王星の氷の墓地に保存されているんですね。
*2:「太陽系惑星:冥王星を除外 賛成多数で最終案採択 IAU」(by MSN毎日インタラクティブ)
アニメ「宇宙戦艦ヤマト」や「銀河鉄道999」では、冥王星は敵の前線基地が置かれたり、人間の墓地として利用されるなど、太陽系の重要な惑星として描かれた。
原作者である漫画家の松本零士さん(68)は「冥王星こそが太陽系の果てで、そこを離れることが太陽系から外宇宙に旅立つことだと描いてきた。今回の決定は、論理的には正しいのだろうが、多くの人が少年のころから抱いていた夢、心情的なものにも配慮してほしかった。心構えができていないうちに突然決まってしまった感じがする」と残念そう。そのうえで「冥王星はこれからも太陽系の一族だ」と強調し、存在感が低下しないよう何らかの形で配慮してほしいと訴えている。
*3:「変わりゆく太陽系のイメージ」(by 空のカレンダー ウエブ版)


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